櫻池院について

当寺院は高野山にある宿坊寺院のうちの一つで、1127年に 白河天皇第四皇子の覚法親王によって建立されました。
今の本堂の建物は当時のものが現存しております。また室町時代には関東公方の足利氏と師檀関係を結んでおりました。
高野山の中では西の方に位置し、檀上伽藍や霊宝館(宝物館)に近く、朝夕の散歩に最適のロケーションにございます。

櫻池院(ようちいん)の名前の由来

覚法親王が開基された際、寺号を光恩寺、院号を養智院(ようちいん)と名づけられました。その後正嘉二年(1258年)後嵯峨天皇が高野御幸時に、当院の庭園の桜が池の水面に映る風光に御感銘され、 供奉の九条殿下に勅定し「桜咲く木の間もれ来る月影に心も澄める庭の池水」と御勅答申し上げられました。その後に院号を櫻池院と改めました。

櫻池院宿坊

高野山には現在117寺院があり、そのうち52ヶ寺が宿坊寺院として高野山へ参拝に来られる方々の宿泊を受け入れております。当院自慢の精進料理や、お庭をご覧いただき、心やすらぐ時間をお過ごしいただけます。
また旅館やホテルと異なり、僧侶がお部屋の準備やご案内をさせていただくのが魅力の一つです。朝本堂行われる早朝勤行にはどなたでもご参加いただけます。

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成慶院について

隣接する成慶院は武田信玄公の菩提寺であり、 明治時代より櫻池院が管理しております。行意律師が開基され、院号の成慶院は土御門天皇より賜ったものと寺伝されています。甲斐源氏とのゆかりが深く、 永禄三年(1560年)に武田信玄と宿坊契約を結び、高野山における 菩提寺となっております。
国の重要文化財である武田信玄公寿像や、武田二十四将図など武田家ゆかりの品を多数保管しております。また、信濃国・上総国・下総国・ 陸奥国会津藩保科氏(松平氏)、大和郡山藩柳沢氏、石見国吉見氏、周防国大内氏、日向国高鍋藩秋月氏ら諸大名家とも師檀関係を結んでおります。